詐欺にあった人の体験談

本当にあった詐欺の話

私の人生の最大の失敗は、詐欺被害に遭ったことです。よく、テレビ番組などで放送されていますが、まさか自分が被害に遭うとは思いもしませんでした。
あれは大学3年生の頃でした。

 

特に将来やりたいこともなく、毎日仲間とお酒を飲んだり、カラオケに行ったりだらだらとした毎日を過ごしていました。
しかし大学3年ということもあり、そろそろ自分の将来のことも決めていかなくてはいけません。

 

は特別勉強ができたわけでもありませんし、何か人より優れた技術をもっているわけでもありませんでした。

 

ただ、ファッションに関しては人一倍の関心を持っていました。そして、ファッションスタイリストになりたいと
思うようになったのです。
しかし、当時の私にはアパレル経験はなく、ファッション系の学校に行くお金もありませんでしたので、八方塞がり状態でした。

 

そんな私の目にとまったものは、当時流行っていたミクシィの掲示板に書かれていた一言でした。

 

「スタイリストアシスタント募集」私は「これだっ!これしかない!」とすぐに電話をかけました。

 

すると話はあっという間に進み、面接をしてもらえることになりました。
面接当日の私は、人生で一番緊張した朝を迎えていました。それもそのはずです、もしかすれば憧れだった職業に近づくことができるかもしれないのです。

 

 

面接はカフェで行われました。カフェに現れた男は20代後半でいかにも高そうなコートに身を包み、芸能人風のオーラを身にまとっていました。私は現れたスタイリストの男に憧れの眼差しを向けながら、淡々と面接は進んでいきました。30分くらいすると男の口から思いもよらない一言が飛び出しました。
「じゃあ君、採用ね!」

 

 

この瞬間、私は人生で一番の興奮をしたかもしれません。ついに憧れのスタイリストに一歩近づくことができたのです。
スタイリストアシスタントとして働くことが決まった私は、面接後に男と仕事で使うマックのパソコンを買いに行くことになりました。男の知り合いが居るというアップルストアには車で行ったのですが、駐車場がなく私は仕方なく車で待ち、男にパソコンを買ってきてもらうことにしました。

 

そこで私は人生で最大のミスを犯してしまいました。男が言った一言に言われるがまま行動してしまったのです。
「代わりにパソコン買ってくるから、クレジットカード貸して。あと暗証番号も教えてよ。」
憧れの職業に就けることで有頂天になっていた私は、完全に我を失っていました。

 

結局、男は「予約した」という理由でアップルストアから手ぶらで戻ってきました。
もうここまでの話で分かっていると思いますが、彼は「詐欺師」だったのです。

 

このあと男は途中でトイレに行きたいと言って車から降ろした私を置き去りにして、逃走しました。私は自分のバッグと男に預けたままのクレジットカードを盗られてしまったのです。
その後警察に行き、奇跡的に数ヵ月後に詐欺師の男は逮捕されましたが、私はいかなる場合でも人にクレジットカードを渡してはならないと心に決めました。